読書・・・というよりは、中小企業診断士試験の2次試験対策むけによくお勧めされている本です。特徴は、薄いので要点しかなく、ざっと読んで例題をとくと理解できた気分になれるところです。
2001年発売とかなり古い本ですが、管理会計の基本中の基本なので今でも十分に通用する内容です。ただ、財務会計を勉強したい人は他の本を読むのがよいかと思います。
意思決定会計の基本中の基本が確実に抑えられる
12のLessonから構成されていて、基本がコンパクトに学べます。
- 全部原価計算と直接原価計算
- CVP分析(基礎)
- CVP分析(応用)
- 事業部の事業評価
- 在庫管理
- 業務的意思決定会計
- 活動基準原価計算(ABC)
- 戦略的意思決定会計(1)
- 戦略的意思決定会計(2)
- 戦略的意思決定会計(3)
- 原価計算の新領域
- 不確実性と情報
内容は、固変分解に始まり、損益分岐点分析、経済発注量分析、経済的付加価値、正味現在価値、DCF法、活動基準原価計算、etcなどです。意外と、大学の教養でやるような基本的な経済知識なのですが、実際どう計算するのかというと意外とわからない・・・・そんな内容が詰まってます。
感想:エクセルありがたい
問題が手計算前提なので手計算でせっせとやったのですが、「あぁ、これエクセルでバっと関数入れたら一発なのに・・・・」とずっと感じてました(苦笑)
IRRの計算とか高次方程式なので簡単に解けないし、普通は手計算でやらないですが、そこを福利原価計数とか年金原価計数とか使ってゴリっと頑張るわけです。いやぁ、試験じゃなきゃ絶対やらないですねこれ・・・・
知っていそうであまり知らない計算、ふだんエクセルに丸投げてた細かい理屈などを、改めて見つめなおすのにとても良い本でした。