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スマートスピーカーによる介護サービス

高齢者が次第に社会から孤立していったり、また介護の手が足らなかったりといった課題はアメリカにもある。音声技術によってこれを解決しようと、サブスク型バーチャル介護サービスが開始されたようだ。

スマートスピーカー経由で薬の飲み忘れやケアプランの実施を支援する

LifePodのバーチャル介護サービスでは、主に音声による見守りやリマインダーを提供する。対話によるチェックイン機能でケアプラン通りの行動ができているかを見守るとともに、声かけによって投薬を促したり水の摂取をすすめたり……など、ケアプラン遂行を支援してくれるようだ。

部屋に置かれたスマートスピーカーが、事前にスケジューリングされたルーチンに沿って応答する。支援は自然な音声対話を通して行われるので、被介護者は操作方法や音声コマンドを覚える必要がない。

ニーズはありそう、昔からよく言われていることではある

むかし似たようなことを考えて養護老人ホームやサ高住などに提案しに行ったことはあって、感触としてはニーズ有りという感じでした。

介護サービスは典型的なサービス業で、同時不可分性(生産と消費が同時に行われ蓄えられない)、非均一性(人によってばらつきが出る)、無形性があり労働集約的でスケールしづらい業種です。

スケールすることを考えると何かで自動化することが必要になります。

ある程度自律的に活動できる要介護度の低い人たちであれば、音声端末を経由してアレコレと指導することで介護士の負荷軽減は叶うのでは。。。ざっくりいうとそういうニーズですね。

案外人間は人間に相手にされたい

ヒアリングしてく中で象徴的だったのは、「うちってかなり高級な部類のケアハウスだけど、ロボットに相手させるのはクレームが出そう」というご意見。確かに入居一時金で一億円とか払って人間が相手してくれなかったら嫌かもしれない。。。

介護サービス系は案外資金余裕がない問題

もちろん内容次第なんですが、典型的なサービス業なので資金余裕が生まれにくい構造もあり、投資にはかなり消極的です。

素直にはリースやレンタルも考えられなくはないですが、それにしても期間トータルでの投資額が減るわけではないので、どこからお金を捻出するかは割と課題です。

介護現場へのデジタル活用促進は国の方針としてある?

去年の介護報酬の改定で見守り機器の導入によって一定要件を満たせば夜間職員配置加算が認められらようになりました。

どのくらい活用されているのかはそのうちどこかでまとめられるのではないかなと思いますが、国もデジタル導入に向けて予算を割き始めていると言えるのではないでしょうか。

これから拡大する市場だけど、どこまで行くかは?

少子高齢化が進み、各種介護サービスが増える一方でデジタル化がまだ進んでいない領域であることは間違いなさそうです。

ただ、介護サービス業者自体に資金余裕がない現実を考えると、どこまでそれが進むのかは?であると言える気はします。