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論理的思考(笑)

  • Filed under: 雑記
Saturday
Jan 24,2009

常々「論理的思考」というものには辟易している。
それはよくある反論のように「論理的に考えたところでイノベーションは起こらないんだ!」とかいう抽象的な話ではない。
「論理的に考えることがいいことだ!」と言ってる人も「論理的に考えてもイノベーションなんか起こらない」とか言ってる人も、俺はどちらもたいていの場合賛同できない。
自分が言いたいのは、人間なんてそもそも論理的に物事考えてなんかいないということだ。

そう、問題は「論理的に物事を考えていない」ということ。もしくは「考えてる論理が穴だらけすぎてやばい」ということか。

と、いうのはこの記事のような内容。
http://blog.goo.ne.jp/hi_tsuka/e/c8cbf35ecc957120699cbd987635df45

ちょっとあえて小難しく論理的に考えてみよう。しばらくお付き合いを。

まず、直感的に正しいと思える次の主張はまったく間違っていることに気づかない人は存外多い。

「9回連続で赤が出る確率はXX%。。。だから、次は黒!」

普通に高校レベルの確率論をやっている人は、「8回赤が出たときに9回目に赤が出る事後確率」を計算すべきだと気づくと思う。
今回の場合、善良なディーラーであると仮定するならば、すべての試行は独立であり、結局今まで何回赤が出ようが、9回目に赤が出る確率はpで一定であり、かつ、黒が出る確率は1-p。

問題は、赤が出る確率pがどの程度かという点である。残念ながらこれは判断できそうにない。

じゃぁ赤と黒が均等に出ているのかどうかを大真面目に検定してみよう。ちょっと馬鹿馬鹿しい気もするけど二項検定してみました。

帰無仮説「赤と黒が確立1/2で出る」 → p-value=0.007812

有意水準1%だとすると、どうやら帰無仮説は棄却されそうです。つまり台はゆがんでたりなんかするかもしれない可能性がそれなりに高い。

さて、ちょっと記事の話に戻りましょう。検定方法が正しいのかとかいろいろな問題はあるんですが、どうやら記事中の社長さんと同じ結論になってしまいました。「台は壊れてるんじゃないかkk」(kk = 確率的に考えて)

結局何を言いたかったかというと、論理というのは手段なのであって、論理性と「イノベーションが起こせるかどうか」は無関係なのです。うそ。正確に言えば「関係があるかどうかはわからない」ということ。
なので、どっちを信じるかはあなた次第ですが、本当に論理的に考えてる人であるなら、関係があるともないとも言えないはずなのです。

さらにもう一歩突っ込むと、「論理的に考えることに限界がある」というのは嘘です。これってつまり、難しい数学の入試問題が解けなかったときに「これは俺の能力の限界じゃない!数学の限界なんだ!」とか言っているのと同じです。
さっきの記事で言えば、そこで「仮説検定して台が壊れているかどうかを検定してみよう」と思えるかどうかは、論理性とは別に「深く考えることができるか」だったり「知識・知恵があるかどうか」という問題なのです。

むしろ論理的思考が重要なのは、「それが正しいかどうかが検証できる」という点にあります。
たとえば今の例で行けば、検定方法は正しいのか?有意水準は1%でいいのか?いろいろな検証が可能です。
その検証可能性が、結果的に説得力にもつながっているといえるでしょう。
なぜか、この点が忘れ去られて、単純に「結果がすぐ導き出せる魔法の道具」として「論理」を考える人が多すぎる気がします。

もちろん、現実では必ず結果を出さなくてはならないため、特に論理が必要でない場では結果が優先されます。
それは別に悪いことでもいいことでもありません。ただ、論理的に考えつくすことができなかったのだとすれば、それは論理の限界ではなくあなたの能力の限界です。
これを単に「論理の限界」にすり替えるのはどうかと思います。

また、辺に自分の論理にこだわるのもいかがなものかと思います。会話していると「言葉の意味」とか「前提」とかが、自分と相手で微妙に違うことにしょっちゅう気がつきます。
もし、お互いに本当に論理的に話しているのだとすれば、相手の論理に自分の論理を写像して考えることも可能なのではないでしょうか?
もし写像できないなら、それは分かり合えないところだと思って納得しておけばいいと思います。

論理というのは道具に過ぎないということをもう一回考えてみたほうがいいんじゃないでしょうか?
なんだかわかんないけど、ロジカルシンキング(笑)だとかMECE(笑)だとかすぐに言い出す新しいおもちゃを与えられた子供みたいな人たまにいるので辟易してるのですが、論理に振り回されず、他人とちょっと楽しい会話するためのコツとして考えてみるのはどうでしょう?

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  • Sunday
    Jan 11,2009

    iPhoneアプリで面倒なのは、プログラム的に作れるかどうかに加えてappleの審査に通るかどうかです。
    それをまとめたページをtwitterからひろったのでリンクを。

    なんかこのページそのものがNDA違反で消えるんじゃねぇかという予感がしないでもない。
    (アプリへのリンク張ってる人は要注意だと思うなー)

    http://q.hatena.ne.jp/1231517350

    個人的にネックだと思ったのは、up-sellさせるような表示の禁止の部分。up-sellはマーケティング手法としては基本中の基本で、俺これ知らずに誰かにアドバイスしちゃった気がするよ・・・・嘘いってごめんなさい・・・・

    3. ベータ版あるいは機能限定版の場合、以下のように reject されることがあります。

    「CashFlow Free cannot be posted because it is a beta or feature-limited version. Any reference to demo or beta needs to be removed from the binary and metadata. Free or “Lite” versions are acceptable, however the application must be a fully functional app and cannot reference features that are not implemented or up-sell to the full version.」

    大体の意味からすると、「アプリケーション単体の中ではすべての機能が動作しないといけません。上位バージョンや有料バージョンへの誘導をアプリの中からしないでください」という感じのようです。

    いまんところiPhone関係は、本格的にフォローしてるわけではないのだけど、実際やるといろいろ大変そうだなぁ。

    Thursday
    Jan 8,2009

    http://www.blu-ray.com/news/?id=2252

    Finally, Panasonic has partnered with Amazon on demand to offer film downloads from Amazon’s library of over 40,000 titles. This feature will be available on all new Viera-cast products.

    最後に、パナソニックはアマゾンとビデオオンデマンドに関してパートナーシップを結んだ。4万タイトルを超える映画をダウンロードできるようになる。次のvieraから使えるようになる。

    いまさらといえばいまさらだけど、パナソニックが積極的に外部のサービスを自社の製品に取り込むというのが進んでいます。
    かくいう自分もこっそり大手電機メーカーのテレビに自社サービスを提供している会社に一時期かかわっていました。

    ほかにも保険系の会社が社内のシステムの一環としてどこかの会社の事件情報(これもベンチャー)を利用するなど、そういった外部情報やサービスの積極利用が進んでいるなと一昨年の暮れから感じていました。

    この傾向は今後も進んでいきそうです。

    ubuntu8.10 でdvipdfmxが通らない

    • Filed under: 雑記
    Saturday
    Jan 3,2009

    ubuntu8.10上で卒論研究してるわけですが、学科指定のlatexのクラスファイルでpdfが作れない!なんてこった。
    というのを解決したのでメモ。

    現象は、dvipdfmxでdviからpdfを作るときに次のエラーが出る。

    [1kpathsea: Running mktexpk --mfmode / --bdpi 600 --mag 1+199/600 --dpi 799 gbm-jis
    mktexpk: don’t know how to create bitmap font for gbm-jis.
    kpathsea: Appending font creation commands to missfont.log.

    ** WARNING ** Could not locate a virtual/physical font for TFM “gbm-jis”.
    ** WARNING ** >> There are no valid font mapping entry for this font.
    ** WARNING ** >> Font file name “gbm-jis” was assumed but failed to locate that font.
    ** ERROR ** Cannot proceed without .vf or “physical” font for PDF output…

    Output file removed.

    どうやら、フォントのマッピングがうまくいってない模様。次のサイトにあるように設定ファイルを変更したら解決。

    http://lists.debian.or.jp/debian-users/200301/msg00263.html

    あと、/etc/texmf/dvipdfm/dvipdfmx.cfg の最後に

    f jis-cjk.map

    と追加してやると良いかと思います。/etc/texmf/dvipdfm/jis-cjk.map は
    ptex-jisfonts パッケージに含まれています。

    これで万事解決。

    今年の抱負「情報」

    Friday
    Jan 2,2009

    ※新年の抱負書こうと思ったら前振りが長くなりすぎた・・・抱負は一番下。

    ※せっかくなので似たようなエントリにトラックバック打たせてもらいました。
    http://uva.jp/dh/mt/archives/005165.html
    http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/2009newyear.html

    あけましておめでとうございます。

    世間では不況不況と騒いでおりますが、去年はそれほど世間と関わっていなかったせいかあまり実感するところではありませんでした。
    ちょっと遠い知り合いの会社が無くなってたりとか、取締役だった人が平になっていたりとか、東京に出てきていたベンチャーが会社を田舎に引っ込めるとか、そういうことはあったようですが、もともとがんがんつぶれてくものなので(ぉぃ)不況のせいかどうかは今一よくわかりませんでした。

    さて、そんな中で私の主たる関心であるITや情報に関しても、こうした事件から感じることがありました。

    「未曾有の金融危機」「100年に一度の危機」「偽装表示」「産地偽装」などなど。これらに共通することのひとつとして「情報」が深く関連しているように感じました。
    それは現代人が扱わなくてはならない情報の「量」についてです。

    サブプライム問題を正確に理解してるわけではないですが、情報という観点から見れば、情報の不達が原因で起こっている事件といえることである気がしました。
    サブプライムローンの債権を証券化し売りさばき、それをまたほかの商品と合体して売りさばく。これを繰り返していくうちに金融商品は複雑化し、いったいその商品がなんだったかわからなくなる。
    かけられたレバレッジを支えている根本がわからなくなるわけです。

    これは、産地を偽装された食品にも似ているなと感じました。複雑な流通経路をたどるうちに、小売店に来るころには消費者にその商品の価値を支えている根本がよくわからなくなっているわけです。
    こちらのほうは金融商品なんかと比べれば幾分法整備も進みましなのかもしれませんが。

    さて、皆さんに考えてほしいのは「情報」の信頼性とは何なのかという話です。私たちは何を信じればいいのでしょうか。

    東大で行われているビジネスコンテストでこれに関連するビジネスプランを考えてヒアリングにいったときの言葉です。誰もが知っている大手の金融系の会社2社。

    情報は早さが命。いちいちソースの信頼性とかは確認していられないし、そもそも今日正しかったことが明日も正しいとは限らない。情報の信頼性はほとんどその人にかかってる。

    昔に比べて扱える情報の量が格段に増えている。昔ならたくさんの人を使って計算していたことが今ならエクセルで瞬間的に計算できる。

    まさにIT革命の恩恵をフルに利用しているといえる気がします。金融に限らず現代はどれだけ膨大な情報を適切に消費するかに価値があるという感じでしょうか。
    情報はある。処理することもできる。しかしその情報そのものがどういう性質のもので果たしてどんな素性のものなのか?すでに私たちが日々触れる情報は一生かかって処理できる要領をはるかにこえてしまっているようです。
    すでに情報をやたらめったら消費する時代は過ぎ去ろうとしているのです。これを産地偽装問題や金融危機から学び取らなくてはならないのではないでしょうか?今時代は情報をうまく「管理」する時代へと変わろうとしています。

    2007年にGTD(getting things done)やlifehack本が流行り、2008年にはいわゆる勝間本やgoogleをうまく使うための本が大変流行りました。
    これらは、いかに効率よく大量の情報を取得し、うまく管理するかとの方法論としてくくることができそうです。今まさにそうした情報管理に長けた人たちが時代の長者として台頭し始めているのです。
    それの典型が、勝間和代さんの提唱しているフレームワーク思考なのでしょう。

    さて、時代の最先端はどうやら情報の大量取得・大量処理、そしてそれを何とか管理しようというところまでやってきているようです。
    ここからはちょっとITの世界・インターネットの世界での情報の話をします。

    インターネットが登場し、情報を発信する場だったのがだんだんと情報を貯める場に進化していきました。イメージとしては、PR的なものや情報公開的なものばかりだったwebが、個人のメモや日記など、公開非公開の別はともかくとして、個人のストレージの代わりとして使われるようになったということです。

    そしてgoogleの大ブレイク。機械検索はそうした個人のストレージに他人がアクセスすることを可能としました。これに連動するように個人サイトやブログも急増しました。ちょうど公私の中間くらいの情報公開が大変増えたといえるでしょう。
    googleは巨大なストレージへのアクセス手段となりました。

    ここでひとつ重要な変化が起こります。内外の情報量の反転です。

    今まで私たちは、簡単に外部の情報を得る手段がなかったために、自分の持っている・知っている情報の方が探し出せる情報より多かったのです。
    しかし、webとういう巨大なストレージへのアクセス手段を機械検索を通して得た今、自分の持っている情報より探せる情報の方が多くなっているのです。

    そして、アグリゲータやマッシュアップの登場。複数のソースから情報を取得し整理公開するサイトが登場しました。
    プログラムで自動的にやるものが主ですが、世間に多く存在するニュース記事のコピペブログなども同じカテゴリといえる気がします。

    さらに最近ではリブログという概念が登場し、tumblrなどのサービスが提供されるようになりました。大まかには、簡単にネット上の情報をメモしまとめ上げ公開するサービスです。アグリゲータ・マッシュアップを手動でやるための便利サービスという感じでしょうか。

    さらにはもう一歩踏み込んで、evernoteというサービスが登場しました。これは脳の外部化を明確に歌っています。

    Evernoteで自分の脳を拡張する techcrunch

    CEOのPhil Libinの言葉を借りれば、「Evernoteの本旨は外部に脳を持つこと」だそうだ。

    こうして、私たちの主たる情報への感心は、インターネットの登場による「公開」から、情報の蓄積、検索、管理へとこの順にシフトしていっているのです。

    では、テクノロジー方面では何が起きているのでしょうか?(ちょっと長文で疲れてきたのではしょります)

    記憶装置の単価が爆発的に安くなり、日々私たちが消費できる記憶容量は拡大して言っています。いまは大量の情報を手に入れるだけでなく蓄積することができるようになっているのです。
    変な話ですが、今までインターネットを通して大量の情報に触れることができていたにもかかわらず、私たちは情報を所有することができていなかったのです。
    それがようやくここに来て可能となってきました。

    そして、ここが最大のポイント。私たちは大量の情報を得るだけでなく、それを処理するコンピューティングパワーを手に入れようとしています。
    本来であれば一部の大企業や大学しかもてなかったスーパーコンピュータに匹敵する計算力を、仮想化の技術で安価に得ることが可能になったのです。
    しかし、私たちは今その力を持っているにもかかわらず、その力をなんのために使うべきかを知りません。

    あるEC系企業は何年も前から大量の顧客情報を持っているにもかかわらず、それを有効につかうすべを持っていません。
    それは、計算力の問題とどうやったらいいのかというノウハウの問題がありましたが、いまや残る問題はノウハウのみとなりました。
    いわゆるデータマイニングの分野の問題です。

    ばらばら書いてきましたが、ちょっとまとめると・・・・

    情報の大量取得・大量消費をしてきた世界は、今情報の適切な管理運用方法を必要としている。一方で技術的発展から情報の所有が可能となりそれを処理する力も得た。しかし、どう処理すべきかをいまだ知らない。

    これは非常にチャレンジングな問題です。たとえばECで使ったノウハウがそのまま金融で使えるかというとそんなわけではないわけです。
    さらに、いま私たちはそういった特定分野の情報だけではなく、多種多様な情報の洪水に見舞われています。
    あるときは金融商品の情報が、あるときは食品の情報が気になるわけです。

    そのためには、ながらくweb開発で使われてきたMVC(Model-View-Control)モデルに当てはめて考えるのが適切であるように感じます。
    簡単に言えば「情報の蓄積」「表示」「処理」でしょうか。

    巨大で安価なストレージが手に入るようになり、データ構造的な問題を別にすれば、モデルの問題は解決してきました。
    情報を手に入れる先に関しても、EDINETの動きのように日々多種多様な情報がねっとで公開されるようになって来ています。

    ビューに2007-2008はappleのおかげで大変インターフェースに関心が集まりました。wiiなどもインターフェースのあり方に関して一石を投じたように思います。
    しかし、大量の情報を管理するという視点ではまだまだ改善の余地がありそうです。

    またコントロール=処理の部分はまだまだ改善の余地がありそうです。むしろいまだに未開拓であるといってもいいように思います。

    というところでようやく新年の抱負をば。

    こうした背景の中で、私は今大量の情報を処理する部分に興味があります。マシンビジョンや機械学習・パターン認識・統計などなどを今まさに研究中です。
    また、具体的なアプリケーションとしては、個人の情報活動支援をどうすべきかという点に関心があります。

    「誰でも大量に情報を手に入れられる時代」は、個々人の判断を要求します。手に入る情報が限定的であったpre-googleの時代と比べて、主体的に情報を取捨選択し行動することが必要となっています。
    そしてその情報はすでに人力ではどうしようもない量に達しています。
    そこに対して、ITからのアプローチができないかということを今年は考えていこうと思います。

    これは個人的興味からだけではなく、自分の生産性やできることを拡張するための重要なこととしてやっていきたいと考えています。

    今年は、大学院に進学し、就活するのと、不景気なので雇ってくれなかったことも考えて起業する準備も含めていろいろどたばたする予定です。
    そういうところも含めて、なにやったら面白いか、儲かるか考えて生きたいと思います。

    というわけで、なんだか長くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

    追記:

    毎年やってる新年の抱負さいとを作ったのでよければ皆さんかいてください。

    http://ny2009.gijutsuya.jp/

    迷走するはてな

    • Filed under: 雑記
    Wednesday
    Dec 24,2008

    一学生がクリスマスでイラっとしてたところにはてなの記事があったので、ちょっとストレス解消に意見してみる。しかし、VCでのバイトや自分自身がソフトウェア開発を個人でやった経験からもいろいろと疑問を感じた。何をやってきた人なのか気になる人は自己紹介ページなどを見てください。

    近藤社長「未熟だったと思う」 はてなが目指す“脱IT系” (1/2)

    とりあえず先に言い訳書いておきます。
    まず、私ははてなのサービスをほとんど使ってません。こっそりはてなスターついてますが、友達に言われてつけたくらいののりで、使い方も何気にわかっていません。
    はてなの中の人もまったく知り合いいないので、誰のこともよく知らないので、人物評価とかに客観性は皆無です。

    言い訳終わり。

    はてなダイアリーとかはてブとかで有名な、株式会社はてな。東京オフィスはいったことあるんですが、正直あまり興味がないのでどのサービスがどうなのかとかは具体的にはよく知りませんでした。
    そのときたまたま上記記事を見つけていろいろ疑問に思ったのでtwitterで突っ込みいれまくったのですが、せっかくなのでまとめてみようかなと思いました。

    とりあえず読み進む前に記事をご一読ください。

    まず一番最初に思い出した言葉はドラッカーの言葉。

    「テクノロジストの条件」より

    ベンチャーのマネジメントについて重要なことを1つあげるとすれば、それはトップマネジメントチームを構築することである。

    たぶん、これは「個人ではなく、組織で作る」と本文で言っているところに対応するように思える。
    しかし、なぜ近藤さんはコードを書くことをやめたのだろうか?やめるべきだったのだろうか。俺はそうはおもわない。これに関してもドラッカーの記述がある。

    「テクノロジストの条件p107」

    彼ら(起業家)は何をしたいかから考える。あるいは、自分が何に向いているかから考える。しかし正しい問いは、客観的に見て、今後事業にとって重要なことは何かである。

    p109

    自分は何が得意で何が不得意かとの問いこそ、ベンチャーに成功の兆しが見えたところで、創業者である起業家が向き合い考えなければならない問題である。

    そして自動車の本田の例をひく。

    p109

    これは(中略)本田宗一郎が本田技研工業というベンチャーを始めるにあたって行ったことだった。彼は、マネジメント、財務、マーケティング、販売、人事を引き受けるパートナーが現れるまで、事業を本格化しなかった。彼自身はエンジニアリングと製造以外はやるつもりがなかった。この決心が、やがて本田を成功に導いた。

    はてなのように急成長しようとしている会社に今必要なのは「マーケティングチーム」なのではなく、「トップマネジメントチーム」なのではないか。そして、少なくともネットで手に入る情報で知る限りの近藤社長はプログラミング大好き人間なのであり、それをやめて経営に注力する意味が果たしてあるのだろうか?
    私は、経営ができる人を入れて、近藤社長はよりサービス作りに注力すべきだったのではないかと感じる。

    次に疑問に思ったのは、節々に感じられる「顧客思考の欠如」である。顧客思考であろうとする意思は見えるが、その発言からはまだ、「自分のサービスを使わせたい」という俺俺感がぬぐえない

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/24/news044.html

    自分が作ったものをできるだけたくさんの人に使ってほしい」

    「自分でプログラムを書いて動くものを作っていると、どうしても視野が狭くなる。現場から離れれば、現場で出てきたものをたくさんの人に使ってもらえるかを考えるようになる」

    「作るだけでなく『どう広めるか』を考える人たちが、初めて生まれた」

    確かに、作ったものをアピールし、できるだけリーチさせようという点での努力を開始したことは読み取れる。が、基本的には「自分たちが作ったものありき」である。後に詳述するが、この発想は「サービス」ではなく「コンテンツ」の売り方に近い。
    また次のように個人でなく組織で作れば顧客思考になるという記述もあるが、これも勘違いであるように思う。

    今必要なのは、開発者の個人プレーではなく、ある程度の規模のものを組織的に作っていける体制だ。社内には新たに、「マーケティングチーム」を設置。「作るだけでなく『どう広めるか』を考える人たちが、初めて生まれた」

    確かにこうすれば、個人の思い込みが和らぐかもしれない。しかし、それは個人がはてな社内に広がっただけである。いまだに顧客思考がまったくかけている。

    実ははてなのサービスは、「サービス」ではなくて「コンテンツ」に近い販売方法になるのではないかと個人的に思う。検索エンジンやブログサービスよりは、マンガやゲームに近い娯楽要素を強く感じる。
    これも記事中からある程度読み取れる。

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/24/news044_2.html

    あこがれの対象は、Googleから任天堂に変わった。

    世界に通じる「本当に面白いもの」は、米国でなくても、Googleのような会社でなくても作れるということを、任天堂は、日本の京都で、証明してくれたのだ。

    注意してほしいのは、googleは「面白いもの」では決してないことに気をつけてほしい。言葉尻で遊んでるようにも思えるかもしれないが、googleが提供するのは「サービス」なのである。もう少し正確に言えば「ツール」である。
    webページを探し出すツール。メールを授受するツール。スケジュールを管理する「ツール」
    ついついgoogle mapなどの見た目の面白さにだまされがちではあるが、本来的にgoogleが提供しているのは道具であり、日常的なユーザはあれを面白いと思って使ってはいない。
    一方ではてブや増田などのサービスはどうだろうか?あれは、見て面白いものを探す「コンテンツ」である。増田も少なくとも読者目線でいえばコンテンツであろう。
    果たしてどのくらいのユーザが「はてなを便利なツールとして」使っているのだろうか?はてなを使わない私はその点を判断しずらいが、少なくとも私の知人などの観測範囲では娯楽を得るための「コンテンツ」としての要素が強いように思える。

    またその開発に当たっての発想も、「コンテンツ」に近かったのではないだろうか。少なくとも今までは。

    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/24/news044.html

    「エンジニア主導で作ると、動いたところで満足してしまう。『ちゃんと動いているから、あとは使う人が分かってくれるだろう』と、考えをストップするところがあった。本当は、動いたものを説明して分かってもらい、使ってもらうところまで来てやっと完成なのに」

    これは、芸術などに近い考え方であるように思う。自分の考え・自分の思いを形にしてそれを見せる。顧客のニーズなどは一切お構いなし。しかし、コンテンツはそれでいいのである。
    利便性よりも意外性・娯楽性が優先するのが「コンテンツ」である。

    googleではなく任天堂に憧れが変わったことからもこれはわかるだろう。任天堂はいわずと知れたコンテンツ提供会社である。

    結論に先立って、今までの流れをまとめる。私が思うに、はてなは「サービス」を提供している企業というよりは、「コンテンツ」を提供している企業である。またはてなに必要なのは、トップマネジメントチームである。

    だいたい、どうすべきかという意見は文中に書いた。
    個人的にはてながもし迷走しているのだとしたら、自分たちのコンテンツへの思いが強すぎる点にあるように感じる。ここでまたドラッカーの言葉をひく。

    p99

    最大の危険は、製品やサービスが何であり、何であるべきか、いかに買われ、何に使われるのかを顧客以上に知っていると思い込むことである。

    p97

    起業家なるものは、イノベーションの目的を自分なりに持ている。そのため別の使われ方をすると腹を立てる。想定外の顧客に売ることを拒否はしないかもしれないが、歓迎しないことをはっきりさせたがる。

    (中略)

    最初のコンピュータを手にしていたユニバックは、コンピュータを科学計算用に設計した。そのため、企業が関心を示してもセールスマンを派遣しなかった。コンピュータが何たるかを知らないのではないかとさえいっていた。

    IBMも最初は科学用にコンピュータを設計した。天文学の計算が目的だった。しかしIBMは企業からの注文を喜んで受けた。10年後の1060年ごろ、ユニバックは圧倒的に優れたコンピュータを手にしていたが、IBMが市場を手にしていた。

    直感的には、この状態に近いのではないかと感じる。はてなは娯楽・ギーク・IT系の人のコンテンツとしての成功を収めつつあるにもかかわらず、それを捨てようとしているのではないか?
    「普通の人が知ってるサービスになりたい」という願望が強すぎるのではないだろうか?これに果たして意味があるのだろうか?
    個人的な経験から言えば、大方の直感に反して「普通の人が知っているかどうか」はそれほど重要ではない。「普通の人が知ってるサービスになりたい」というのはあくまで近藤社長の願望であり、それは売り上げや利益とはまた別問題であり、さらに顧客のニーズとも別問題である。
    (それは多くの人が広告モデルを直感するから、ユーザが多いほうがいいと信じているに過ぎない)

    この記事からだけで、今後のはてなの行く末を予見することは無理だけど、ただひとつ思うのは「顧客指向になり、サービスを提供する」のか「コンテンツとして、娯楽をうっていくのか」の大きな岐路に立っているんだろうなということだろうか。

    追記:

    はてダとかどうなんだとか突っ込まれて考えたんですが、ダイアリー、人力検索、アンテナとそれ以外で結構ユーザ層が違うのかなぁという印象を受けました。
    結局はっきりとした事実はわからないのであれですが、どちらにフォーカスするのかというのは重要な決断だと思うし、両方やることは不可能でないにしても方向性が違うので、どちらかに注力するほうがいい選択なのではないかと思います。路線として。

    追記:

    関連URL

    http://www.rossoneri.jp/archives/47

    Sunday
    Dec 14,2008

    railsアプリの欠点のひとつはファイルのアップロードが大変なことでしょう。
    そこで次のようなrakeを作って、rsyncをつかってサーバと同期するようにしました。
    これでテストサーバにアップロードするのが簡単になります。

    deployするときはcapistranoの方が楽そうですが、開発段階ではいちいちsvnにコミットせねばならず無駄にコミットを繰り返すことになってしまいます。
    おそらくこちらの方がよいでしょう。

    参考につくったrakeファイルを置いておきます。これを lib/tasksに入れておけばOK。

    SERVER=”username@domain.name”
    APP_DIR=”/path/to/merb/root/”

    namespace “rsync” do

    desc “do rsync”
    task :do do
    sh “rsync -avz –delete –exclude ‘.pid’ –exclude ‘log/’ –exclude ‘.svn/’ –exclude ‘tmp/’ –exclude ‘*~’ –progress ./ #{SERVER}:#{APP_DIR}”
    end

    desc “test rsync”
    task :test do
    sh “rsync -avz –delete –exclude ‘.pid’ –exclude ‘log/’ –exclude ‘.svn/’ –exclude ‘tmp/’ –exclude ‘*~’ –progress –dry-run ./ #{SERVER}:#{APP_DIR}”
    end
    end

    desc “alias do rsync”
    task :rsync => “rsync:do”

    desc “reset merb”
    task :restart do
    sh “ssh #{SERVER} touch #{APP_DIR}tmp/restart.txt”
    end

    これを使うと merb restart で再起動(mod_rack使用時のみ)でき、merb rsyncでrsyncを実行、merb rsync:testでrsyncの内容を確認することができます。

    iPhoneはビジネスになるのか

    • Filed under: 雑記
    Saturday
    Dec 13,2008

    実は口頭とtwitterではよく言ってるんだけど、iPhoneがビジネスになるかどうかは結構難しいよね。
    という、話を書いている人がいたのでリンクを貼る。

    iPhoneアプリはビジネスになるのか?

    単価を100円とすると1万本売れても100万円が1回入ってくるだけで、優秀な開発者を2名以上アサインすると開発費を捻出できない。(実際にペイしなかった)

    たぶん一番の問題はここで、現状app storeにあがっているものは漫画とかの「コンテンツ」の扱いに近く、一度消費されたら二度消費されない。
    つまり一回の収入で売り切りになってしまうわけ。
    よく600万円売り上げたソフトがある?とか話題になるけど、それで企業のお金が回るようには思えない。恒常的にヒットが飛ばし続けられるのかという問題に結局はなってしまう。

    ポイントはおそらくここ。

    App Storeでは不可能だが、既にコンテンツを抱えていたり、ウェブサービスを展開している会社では、そちらでお金を稼ぎ、アプリは無料で公開するというビ ジネスモデルが可能。つまり、有償版のウェブサービスを契約しないとアプリは接続できないようにする。iPhone アプリは、なぜか通信は比較的自由にできるのでそれをフル活用すべし。

    個人的にはIDを有料で売るような仕組みはありなんだろうなと思っている。どうやら利用規約で禁止されていたりはしないようなので、こういう形で月額課金を施すことは可能なのかと思う。
    たとえば「機能限定版は無料で使えるけど、フル機能はIDを取得してアクティベートとできない」というのは原理的には可能な仕組みのはず。
    ほかにもいろいろとアイディアはあるけど、儲けようとおもうならこうした仕組みは必要だろうなと思う。

    確実に利益を出すには、コンテンツプロバイダーからの受託やコンサルかと思います。携帯の公式サイトを作りたがるコンテンツプロバイダーが多いように、iPhoneアプリを作りたいというコンテンツプロバイダーは一定数いると思います。

    そう。だけどこの議論は、どんなことにも当てはまってしまうので、あまり新しい事実ではないんだよね。「何かをつくりたいけど、能力がないorつくることが本業でない」ひとから仕事を請けるというのは、いつの時代も安定的に収入につながる。たぶん中学生でもわかる。

    個人的に思うのは、こういったものはiPhoneだけでなくfacebookのときもほとんど同じ現象が起きたのになということ。単純にfacebookが日本人にあまりなじみがないので日本だと表面化しなかったのかなぁ。
    rockyouとかがfacebookでは有名ですが、あれがまわってる(か、どうか知らないけど)のはコンテンツ(ゲーム)を作るだけじゃなくて、人のを買ったりすることで安定的にコンテンツを提供し続けている点にある。
    ジャンプはたくさん漫画が載っているわけだけど、漫画家が何年もヒットを飛ばすなんてことは考えにくいよね。あったとしてもレアすぎてそれを期待するのはナンセンス。
    やはりビジネスとして定常的にまわそうと思うなら、コンテンツを流通させる部分にまわるのが正解なのかなぁとおもう。

    デジタルコンテンツを流通させる方法が増えているのは事実で、facebookやiPhone, Android marketやらなんやらある。個人的に思うのは適切なコンテンツを集め、適切な流通路に流す。そういうことをするのがあの周辺のビジネスではうまくいくんじゃないかなと感じます。

    もうひとつの可能性は、「コンテンツ」ではなく「サービス」を提供するようにすること。そして、「サービス」の提供に見合った課金方法を構築することかな。
    前述のとおり月額課金することは、iPhone app store自身ではできないわけですが、技術的に実現することは可能です。
    そして、ユーザに一定の「サービス」を提供することで毎月少しずつ売り上げる。きっとこういうモデルを確立する必要があるのだと思います。

    「コンテンツ」と「サービス」は何が違うんだという話はありそうですが、それはまた別の話なのでまたの機会に。ただ、この二つを混同してビジネスを構築すると必ず破綻するだろうなと思います。そして、知っている範囲ではほとんどが「コンテンツ」として売られているような気がします。

    さて、趣味でやってる俺見たいのとか個人の人は別として、企業でやろうとしてる人はちょっと考えてみてはいかがでしょうか?

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  • この動画はすごい

    • Filed under: 雑記
    Sunday
    Dec 7,2008

    http://www.snotr.com/video/1926
    (http://twitter.com/shi3z/status/1042030674)

    実は似たようなのは結構あったりしてテンションを刺激されるなーと思う。
    processingという割と有名なツールがよく使われており、そこのページのexhibitionにたくさん例が載っています。
    http://processing.org/exhibition/index.html

    気に入ってるものをいくつか。
    http://www.movingbrands.com/pages/home/responsive?casestudyid=147&flash=1
    http://www.firstbornmultimedia.com/gallery/player.aspx?title=Digital%20Kitchen&stitle=Live%20Event&file=dk_fb&width=480&height=270
    http://bricktable.wordpress.com/about/what-is-roots/
    http://www.flickr.com/photos/shiffman/2124879919/

    すごいといえば、違う意味ですごいのがこの動画。ファイルサイズ概要に小さい。
    http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070423_fr041_debris/

    メガデモとよばれるもので、むかーしはやってました。

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  • Tuesday
    Dec 2,2008

    Re: eclipse is horribly slow…

    重い重いといわれているeclipseですがこれで若干マシになりました。

    JVMがいけないのもようです。

    インストラクションどおりにsunのjvmに変えたらダイブマシになりました。

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    原田 惇

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