今年はさりとて目立つことはしていないのですが、色々とITや技術に関しては思うことがありました。
2009年を総括すると「コンテンツ」の年であったように思います。
それの筆頭がmixiアプリやfacebookアプリを始めとしたソーシャルゲームであったように思います。
色々と細かいこと言えるんですが、正直私の興味の対象外なのであまり言及しません。
こういってしまうと、正直今年ほどIT的につまらなかった年はないなーと思ったりもします(ぉ
今年感じた感想意見を書いてみたいと思います。
また、関連して、来年はこうなるだろうなということを書いてみます。
だんだんと難しいITへ
難しいというと語弊がありますが、単純に言うと「その分野の知見やノウハウ」が試される時代へと変わってきました。
わかりやすく具体的に言うと「mapreduce(Hadoop)」や「機械学習」などがそれに当たるでしょうか。
ここ数年こういった事をテーマとした勉強会や読書会が多かったように思います。
今までも大規模サイトを扱う上でのノウハウなどは普通にあったわけですが、より数学やアルゴリズムに対して焦点が当たるようになったと思います。
こうした、map reduceや機械学習といったものは、教科書通りに実装すれば確かにうごくものです。
しかし、必ずしも望んだ結果がでるとは限りません。精度が悪かったり計算に時間がかかりすぎたりすることもあります。
このとき個別の事情に合わせてチューニングするテクニックがあります。
こうしたチューニングテクニックやノウハウを持ってる人材が今年求められ始めたような気がします。
テーマのはっきりしたサイトがウケル
具体的に言えば cookpad や pixiv などでしょうか。
「cookpadにいけばレシピが見つかる」「pixivにいけばイラストが見れる」こういうブランディングが大変効果的であることがはっきりと見えてきました。
これに気づいたのは、彼女にあげたPCの使い方を見ていたときです。
彼女は、「今日は餃子が食べたい」といってPCを開き食べログを見ます。「鍋にしよう」といってPCを開きcookpadを見ます。
彼女にとっては、PCは本や辞書と一緒なのです。使わないときは棚にしまっておいて、「鍋のレシピをみたいなー」と思ってPCを開くわけです。
携帯ゲームのメインターゲットであるような中高生は24時間携帯触っているかもしれないですし、私みたいなプログラミングばかりしてるような人種は24時間PCの前にいるでしょうが、ほとんど大多数の人はそんな状況にはありません。
想像に固くはないと思いますが、ずっとtwitterが垂れ流されてたりとか、skypeやメッセでガンガン連絡がくるような生活をしている人は大変稀です。
ほとんどのひとは、日中営業で外まわっていたり、買い物していたり、子供の送り迎えをしているわけです。
そんな人達がダラダラネットを見てるなんてことは基本的にはないでしょう。
結局そうした大多数の人達は、どうやってwebサイトを見るのか。
答えは至極当たり前で、「必要なときにPCを開き、必要なwebサイトを見る」です。
ネットニュースとかにも興味がない大多数の彼女ら / 彼らにとっては、テーマがはっきりしておりそれが必要とされることが重要なのです。
すごく当たり前なことなのですが、実際目の当たりにして目が覚めた気分でした。
毎年いってるけど、やっぱりどんどんプログラムかける人は増えている
某社でコードを書いているわけですが、インターン生が何組かきました。
PHPもSQLも書いたことがないという20歳にも満たない人たちが一週間でそれらを覚えて画像掲示板を作ったりしてました。
セキュリティとか、コードが汚いとか、細かいことはたくさん言えますが、立派に動いています。(それどころかハーディ君のセンスにはみんな驚愕
(別にプログラミングがそれほど難しいと感じたことはないのですが)正直プログラム書くだけならそんなものです。
正直いままでは、サーバが高いだとかPCが高いだとか本が高いだとかモテないだとか、そういう(中高生にはキツイ?)参入障壁が多少なりともあったわけですが、もうそんなのはありません。
やっぱりこれからは、どんどんプログラムかける人たちが増えていくんだなーと感じました。
今年のまとめ:
と、いう感じで、結局は毎年思ってることでもあるんですが、もう「プログラムが書ける」とかいう基準がすでにゴミ化してるんですよね。
むしろ、技術者としては「経験」「ノウハウ」が求められるようになっていっています。
またウェブのマーケティングとしては、いかにユーザの日常に入り込むかが求められています。じゃないとwebサイトなんて開いてもらえません。彼女ら / 彼らは、PCを開いてすらいないのですから。
というわけで、こっからはちょっとした予言?
ソーシャルを超えた 1 to 1
個人的な見解を言えば、webはもともとソーシャルでした。
パソコン通信なんてものも含めて考えれば、地域ごとのホストでオフ会するとかよくありましたし、掲示板作って身近なひとと連絡とるというのがデフォルトだったように思います。
(私も、KCLという茨城のパソコン通信のオフ会に小学校の頃いったり、高校の友達と掲示板とかやってました)
もともとあるコミュニティを前提としたソーシャルと言えるかもしれません。
時期的には前後しますが、mixiやgreeもどちらかというとこの種のサイトであるように思います。
yahoo / googleなどの検索エンジンの登場があって、はじめて1 to 1のつながりというものができました。
友達のウェブや紹介無しに、ダイレクトに必要な情報にアクセス出来るようになったのは、大変革命的なことでした。
それが、今またソーシャルに戻ってきました。
巨大掲示板を始めとして、OKWebや食べログやcookpadなど多くのサイトが生まれました。
これは、共通の話題やテーマを提供することで、知らない人同士でコミュニティを形成させるというソーシャルの形です。
そして、私は再び 1 to 1への革命が起きると考えています。
検索エンジンは、必要な情報へのダイレクトアクセスの方法を提供しました。CGM / UGMサイトはそのサイト内限定で知らない人へのダイレクトアクセスの方法を提供しました。
ひょっとしたら、特定のサイトに閉じずに、特定の知らない誰かにダイレクトでアクセスするような 1 to 1が次世代のあたらしいサービスになるのかもしれないと考えています。
プログラマはメタプログラマへ
すごく簡単に言うと、フレームワークを作るエンジニアという感じでしょうか。
先程「プログラミングなんて誰もでもできる」といったことへの答えのひとつがこれであるように思います。
Gaucheで有名な史郎さんがこの前講義で言っていた言葉でもあります。
プログラムは書くだけなら誰でもできますが、可読性や保守性を考えたコードを書くことはそれほど簡単ではありません。
これをLisperである史郎さんはマクロで拡張しまくってやるようですが、普通のphpやrubyでもこれは可能です。
適度な抽象化とカプセル化を行うことで、割と簡単にコードはすっきりします。
確かに、最初からすべての可能性を盛り込んで抽象化を行うことは困難です。が、ウェブサイトであればMVCの分離という程度の抽象化は誰でもやるべきだと思いますし、データアクセスの抽象化はどんなプログラミングであっても必須であるように思います。
よく、「綺麗なコードだからといっても意味がない」というはなしもよくききます。
綺麗であることに時間をかけるよりは、さっさと完成して動いた方が嬉しいという話ですね。
ただ、これは一人のスーパーエンジニアが全部どうにかするということを前提とした発想であり、早々に破綻します。
そのスーパーエンジニアがやめてしまったらどうするんですか?そのシステムの保守は?運用は?
そのエンジニアがインフルエンザにかかったら、サイトの更新を止めちゃうんでしょうか?
そういうわけにはいかないでしょう。
システムの規模が大きくなればなるほど、早々に他人にコードを見せたりいじったりしてもらわないといけない事態が発生します。
それにスーパーエンジニアには、スーパーなことをしていただかないとしょうがない(給料高いだろうし)ので、細かい修正はスーパーじゃない人にしてもらうというのが健全というものではないでしょうか。
これからのプログラマ / エンジニアは、コードを書くだけではなくプロジェクト全体を最適化することも考え、それをコードに反映することができる。
こういう能力が付加価値として必要なんではないでしょうかと思います。
まとめ:予言
人と人とをダイレクトに繋ぐ仕組みというのがあれば流行る気がする。
プログラマはメタプログラマになっていく
まとめ:全体
どうも今年は自分がボーッとしてたのもあるのでしょうが、あまりITサービスで面白いものはでなかったように思います。
sekai cameraやソーシャルゲームは大いに盛り上がってましたが、もともとジオタグ関連には否定的なのと、ゲームに興味がないのと、儲かってもなんかしれてそうというのでいまいちでした。
(yelpとかの話もされたことがあるのですが、yelpとその場に行かないとコメントが見れないseka cameraを単純に比較できるのはなぜなのか最期までよくわからなかった)
来年の目標というよりは、個人的な願望として、もっと全体のことを考えて最適化するようなことをしていきたいというのもありメタプログラマという話をしてみました。
また、ソーシャルは大いに結構だと思うのですが、インターネットの醍醐味は全く知らない何か/誰かを発掘出来ることであると思っている点から、知らない誰かへのダイレクトアクセスが今後なにか起こるのではないかなと言ってみました。
何はともあれ、来年は色々と面白そうな予感がいまちょっとしています。
駄文でしたが、読んでくれた人ありがとうございます m(_ _)m
One Response for "2009年のIT、技術、プログラミングに対する所感"
[...] This post was mentioned on Twitter by Jun Harada, Jun Harada. Jun Harada said: なんかダラダラ書いてしまった・・・・ blog: 2009年のIT、技術、プログラミングに対する所感 http://bit.ly/4s1toT [...]