キャズムを超えろ

変換スピードが遅いとかそのへんの話がいろいろ出てるけど、根本的に連文節変換がないケータイとか(文字を色々入れる人なら)ありえない

はて。これは本当なんだろうかという話。「必要」というのが「これなけりゃiPhoneとか買う価値なさ過ぎる」とかいう意味ならそんなことはないと思う。
(個人的に「必要」ということばは数学的な何かを思い起こさせるのでかなり強い単語に聞こえる)
実は学科の友達も「連文節変換ないのがだめだ」と言っていたのだけど、言われるまで気づかなかったくらいに自分には不便がなかった。
というかPCとか電子機器に対してユーザビリティの点を期待したことがなかったのはあるかもしれないが・・・・たいていの場合人間がUIに順応していくもので、個人的には人間の操作を矯正するのもひとつのUIの設計なんじゃないかなと思っていた時期もあります。

そんなはなしはどうでもよくて。

先のリンク先のブログの書いてあることに誤りはないし、文句もない。しかし、「じゃぁ予測変換があったら使いやすかったのか?」に対する考察がないのはいただけないよね。と、思った。
(例に漏れず駄目だしだけしたところで、それってただの感想文だよねという話。大学で一番怒られる点。)

とりあえず、連文節変換がなくて不便であることは認める。長い文章打って一発で変換してくれればそれはそれは気持ちいいと思う。
まさにDOSの時代に一太郎+ATOKに出会ったときの一発で変換できたときの気持ちよさに似ている。
けど、じゃぁ一発変換できなかったらどうするんだろうね?
もちろん単語の区切りを再設定して、そこから変換することになるんでしょう。

では、ここからが問題です。「どのくらいの精度で一発変換できると思いますか?」「あのiPhoneのインターフェースで区切りの再設定って容易だと思いますか?」

まず一発変換の精度。定量的な比較は難しそうですが、いくつかの文章をmacのことえりで変換してみましょう。

○もももすももももものうち → 桃もスモモも桃のうち

○となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ → 隣の客はよく柿食う客だ

×論文投稿の期限を延長した旨メールさせていただきました → 論文投稿の期限を延長した胸メールさせていただきました

△申し込みを完了する → 申し込み・申込み・申込 などのバリエーションがある

○はっせいほうとせっとくりょく → 発声法と説得力

×工学研究科機械工学専攻 → 光学研究か機械工学専攻

これ以外にもやりましたが、ほとんどの文章でいけました。×になったのは適当にメールから拾った文章で、とりあえず意地の悪そうなのを適当にピックアップしただけなので、かなり恣意的であります。
次に「iPhoneで区切りの再設定は容易か?」という問題。

「変換が誤っている」というのはいくつかのケースに分けられることが観察できます。

  • 区切りはあっているが字が違う「光学」「研究か」→「工学」「研究科」
  • 区切りがあっていない

今回簡単に試したレベルではほとんどが前者でした。後者もたまにありますが、よくわかんない長い長い学術用語みたいのか、口語っぽい文章で無い限りは無いようです。ひょっとすると若い人の文章は後者多いかもしれませんね。

前者の場合はどうやって修正するのでしょうか?iPhoneには矢印キーがないので、おそらくタッチしてカーソルの場所を動かすことになるでしょう。
該当の区切り箇所にもって行き、そこでスペース(変換)をタッチして正しい候補を選ぶ。たとえばこういうインターフェースが想像できます。

では後者の場合はどうでしょう。
ことえりではshift+矢印キーで単語の境界を切り替えることができます。ではiPhoneではどうしたらいんでしょうか?
まず、iPhoneには矢印キーがないのでことえりと同じ方法は使えません。

次に単語の区切りの再設定モードを作ることを考えてみます。たとえばダブルタッチした場合とか。
すると指でなぞった部分が単語の切れ目として再設定されるというのが想像できます。しかし、iPhoneのタッチの精度は高いと思うものの、テキスト編集エリアで正しく選択できるほどセンシティブではないように感じます。(少なくとも私は)

こういうことから考えると、連文節変換の一番のネックは「一発で変換できなかった場合で、かつ、単語の区切りがあっていない場合」であることが想像できます。

もし、人間が連文節変換のないインターフェースに順応することが可能であるとすると、こんなややこしいインターフェース実装するより、連文節変換実装しないほうが便利であるという可能性が出てくるような気がします。
なんにしても、連文節変換で正しい変換がされなかったときの修正を簡単にやる方法が思いつきません。逆に言えばこれさえあればiPhoneに実装されるんじゃないでしょうか?

以上は仮説なので、所詮実証実験するまでは仮説なんですが・・・・

まとめると、

  • 多くの文章で正しい連文節変換が一発でできそう
  • ただし、正しくなかった場合の修正が容易ではないことが想像できる
  • 予測変換でことが足りるなら、それに人間を合わせるほうが有効

これら3つのことは仮説でしかないのですが、実証実験をすることは可能です。実験の仕方もいくつかアイディアがあります。
だれか批判ばかりではなくてこういう建設的な実験してくれる人っていないのかなぁ?(タダでやる人は神な気がするけど)

なんにしても、「連文節変換がないと不便」であることは認めるものの、「あったとしても有効かどうかはかなり疑問」というのが個人的な意見です。
すくなくとも人間が順応で着るならそっちのほうが便利そうであることは確かです。

追記:

なんにしてもiPhoneが最初から不便であろうことはわかっていたのに、そこをつっつくのはなんかなぁというきがする。
自分の周りでは「まず契約の時点でソフトバンクが落ちて契約が手間取る」とかいうあたりから、ネタではあるけど、予想してた。

なんにしても、プログラムが組めて、ある程度浅くではあるがITにかかわっている身として注目しているのはandroidです。
あれはビジネス的な点でフワフワしてるのでいまだになぞですが、携帯OSのなかでは一番リナックスに近い存在です(まぁリナックスなんだけど、ライセンスやオープンソースという点で。iPhoneってappですらおーぷんにできないよねぇ?)
世間も3Gの登場で世界的に通信方式が統一してきたし、少なくとも国内は統一しつつあります。
携帯の価格あたりのハードスペックも上昇しアプリケーションが自由に開発できるところまで着ました。
じゃぁあとはPCと同じ展開になるんじゃないでしょうか?
キャリアごとの設定部分(SIM?PCだとBIOSとか)とOSが分離して、OSも自由に入れ替えられる。インターフェースもマルチタッチが普及しちゃえば、どのOSでも扱えるようになりますよね?
そもそもOSの低レイヤー部分でインターフェースの差異を吸収しちゃえば大丈夫でしょう。PCだっていろんなキーボードつなげるのと一緒です。

昔の汎用機とかの時代に詳しいわけではないですが、なんかおじさまがたの昔話を聞いてると同じことがおこっているように感じました。

あなたはどう思いますか?

追記2:

現状、app入れた程度でなにもカスタマイズしてないので、iPhoneの有用度とことん低いです。
とりあえず何人かに自慢して優越感に浸ったとかでしょうか・・・・

自分の場合、情報端末として使う目的が高いので、その辺のカスタマイズを徹底的に(時にはコーディングもして)やらないと役に立たないという・・・・
たぶん作ったものは公開しないけど。(iTunes storeに出すほどクオリティあげるのめんどくさい)