いま巷で話題のウォーターエネルギーシステム。gigazineによくまとまっているので詳細はそちらを。
さて、きわめて不自然な感じがするこのシステムですが、大々的にテレビでも報道されたり大阪府がいろいろ協力したりもしているようです。
もともと発見したのはここ。404 blog not found ニセ科学 WES?STF!
とりあえずdanさんの化学反応式を用いた説明は、ちょっぴり怪しい予感がする。というのは、触媒反応とかいったものはとても理解が難しいので化学反応式とかエネルギーの式をちょこっと書いた程度でわかるような代物ではないわけです。
私も実物を見たわけではないし、詳細な化学反応の仕組みとかをみたわけではないし、見れそうもないのでこれがニセかどうかに関しての言及は避けます。
ただ、ひとつの試金石として、熱力学の最も基本なお話をしたいと思います。つまり熱力学の第一法則。
閉じた系のエネルギーの総量は変わらない
細かい化学反応式とかいりません。そのシステムに入れた物質のエネルギー総量、出力されたエネルギーの総量、システム内の物質の変化、この3点さえわかれば確認可能です。
とりあえずこんな感じのマクロなレベルでの整合性を考えてみてはいかがでしょうか?特許情報が公開されているなら、この辺のことは可能でしょう。俺はめんどくさいからやりません。
エネルギーを変換させるシステムとしては高エネルギーの状態(今回なら酸素と水素の状態)と低エネルギーの状態(水の状態)をいったりきたりすることが重要です。つまり電気以外のエネルギーで酸素と水素に分離し、水に戻るときに電気としてエネルギーを得るわけです。
水から酸素と水素に分離して、それを反応させて水に戻してエネルギーを得るというサイクルは、いろんな細かい点を気にしなければおそらく可能で、要はそのシステムが仕事した分のエネルギーだけ何かが変化していれば熱力学的には問題ないです。まぁエネルギー効率は死ぬほど悪そうではある。
ちなみに上のエネルギーの話はたとえばの話で、もうちょっと複雑なメカニズム、たとえば複数のサイクルを使って電気エネルギーを得ている、ことも考えられます。まぁ可能性は無限大です(適当)
というわけで、おそらく近い将来結論は出るでしょう。とりあえず俺が言いたかったのは、こういったシステムは単一のエネルギー反応式でわかるようなもんではないというのと、システム全体の仕組みについてちゃんと考えましょうねということです。
さらには、直感だけでこういったものを否定するのは科学的でないばかりか、宗教裁判とかとやってることが一緒だよねってことでした。
歴史に学ぼうとしないのはいつの世も変わらんのかねぇ。
※ウォーターエネルギーシステムの可否については、「わかんない」というのが結論です。そこは言及しません。
※あと、なんか永久機関っぽい感じで言われがちですが、このテクノロジーの主張は「無害なものから発電できて、排ガスも無害だよね」といってるのであって、「永久機関だ!」とかいうのは論点がすれ違っているようないないような。
※だけど、クリーンテックがもてはやされているこの時期に出てきているというのが、なんか怪しさを増しているといえばそんな気もする。
※なんか大方の予想通り?たんなる化学電池だったらしいことが判明。ここをどうぞ