なんか知り合いがIPAフォーラム2007で話してたらしく、それに関する記事を読んでの話。
まずIT産業というのをどこでくくるんだろうかなぁという疑問。
もう一年以上前から何度となく突っ込みを入れてはいるけど「AmazonはITなのか?」「A8はITなのか?」「IBMはITなのか?」という問い。
まぁなんというか、この3つ見ただけでもくくりに無理があることは想像に難くない。
そもそも伊藤さんが言うように
IT産業は自分たちの生活に欠かせないもの、生活を支えてくれる基盤である
と、いうことなのである。
えぇっと、生活に欠かせないかどうかは知らないけど、「基盤」というのがポイント。
基本的に現在応用されているIT技術というのはほとんどが基盤で、その上になんらかのサービスやら何やらがのっかってるわけです。
Amazonは基本的に本屋さんなわけで、インフラが人間かコンピュータなのかという違いなわけです。
A8は基本的に広告屋さんであって、それが駅の広告なのがwebなのか看板なのかという違い。
基幹業務だろうがなんだろうが、つまり下敷きとしてIT(コンピュータ)が使われてるというだけなんですね。
こういう理解にのっとってこの議論を見ると、やたら現実的なおっさんたち(SIer=IT)と夢見る学生たち(amazon, google = IT)の話が根本的にかみ合ってない。
なんというか、完全に世代間の理解の差が見える。
「必ずしも全員が3Kではない」
3kだとか7kに関して言えば、正直スケジュール管理とひいては経営がめちゃくちゃな会社が問題を引き起こしているといえる気がする。
なんかインターン先の投資案件についてみていても、ITになった瞬間に事業計画らしき何かが全くなくなる印象がある。
なぜかITはそれが許容される。というか、適当すぎる人が多すぎる。
ITは参入コストが極端に低いため、確かに他の産業に比べると計画はそれほど重視されない。
というか、重視しなくてもとりあえず実行できるし、失敗する確率も低い。
多少計画がいい加減でも誰かが徹夜すればそれですんでしまったりするわけである。失うものもそれほど大きくない。
それがなんとなく暗黙の了解で通っている。つまり経営者だかマネージャだかわかんないけど、誰かが手を抜いている。または、無知がまかり通ってる。
一方でマイクロソフトやIBM出身の人は、わりとスケジュール感を持った開発をする。おそらく単純に教育の問題なんだろうと思う。 (サンプル2人くらいだけど)
プログラミングの知識を求めていないのか
こういうと反論きそうだけど、割とどうでもいい気はする。
「プログラミングの知識」が何を指しているのか不明瞭だけど、単に「JAVAがかける」とかそういうことを言ってるなら明確にNo。
俺が個人でやってるレベルでさえ、その程度の知識では無理です。
どちらかといえば、スケジュールを組む能力とか保守のことを考えたコーディング方法とか、バージョン管理とか情報共有の方法とか、コーディング規約とか、そっちのほうが重要。
それに、俺がもう12年もPC触ってるのもあるかもしれないけど、だいたいプログラミング言語1つ覚えるのに集中すれば一ヶ月もあれば十分で、それがそれほど重要だとも思えない。
第一世間はほとんどOOPなので、あとは関数リファレンスでも見ればたいていの言語は類推でなんとかなる。
あとはどこまでコストカットするかという経営の問題。(言語や開発環境を統一すれば、相対的にコストは絞れる)
それに、googleとかを引き合いに出すなら、なおさらどうでもいい。っていうか、できて当然過ぎて誰もそんなこと聞きはしない。
就職時にITスキルが問われないのだとしたら、大学でやっていることには何の意味があるのか
なんというか、とても高等教育をうけてる人間の質問とは思えないが。
残念ながら日本の大学は職業訓練をするようにはできていない。よって大学で学んだITは基本的にSIerに必要とされるスキルとは無関係です。
この辺は大学のあり方がどうのこうのという話になりそうな気はするので割愛。
SIerのスキルがほしければ専門学校に行くか、そういう大学を選んでいくことをお勧めする。
入社時にITのスキルを問わないというのは、Googleのような企業の方針とは反対であるが、それですばらしいサービスを作ることができるのか
答えはすでにこの質問の中にあるわけです。
SIerとgoogleは同列に並べてはいけない。第一SIerがサービス作る会社のことだっけか?
ちょっとここからは別の話。
大人もかなり好き勝手いっとるなーと思ったが、学生もかなり好き勝手言ってるなーと思った。
「就職時にITスキルが問われないのだとしたら、大学でやっていることには何の意味があるのか」
この発言になんか違和感感じませんか?
すごい理想的な仮定で話をしてみると。
学生はIT(具体的になんだか走らないが)が好きで、それを大学で一生懸命学んだ。
企業側はそのIT(これまたなんだかよくわからんが)の能力を必要としてる。だからその能力ができるだけ高い人がほしい!
んー。おかしい。これならあんな質問は出ないぞ。
つまり就職しようとしてる企業で必要としてるITと学生が学びたかったITが違うんだ!
まぁそんだけですね。普通な結論。
ただ、ああいった質問が出るというのは、単に学生の企業選択が間違ってるというだけです。
つまりその企業でたとえばITスキルを問うたとしても、就職した後にその人が幸せになれるような気はしません。
幸せになれるんだとしたら、単に「どこでもいいから就職したかった」という人なんだろうということです。
みんながみんな希望通りの就職ができるわけではないだろうけど。
自分が就職活動してて、なんかこういう違和感をたんまりと味わっています。
他人は他人なのでどうでもいいけど。
なんか変な世の中だよね。
2 Responses for "IPAフォーラム2007に突っ込み便乗"
>一方でマイクロソフトやIBM出身の人は、わりとスケジュール感を持った開発をする
どんな詳細スケジュールを作って実行しているのか興味ありますね...
>よって大学で学んだITは基本的にSIerに必要とされるスキルとは無関係です
大学は基礎研究でSIerは応用・新技術研究って感じで、基礎は素養として必須と思う。
無関係は言い過ぎじゃない?
>みつる
断言できるほど無関係ではないけど、たとえば大学は「プログラミングを教えるところ」ではないし、「システムの構築に関する論理」とかも、現状あまり工学部では扱わないので、結果として関係なくなってるという感じだと思います。